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ドクターホーワ放送室   

  「安全な水」と「おいしい水」
    浄水器は使用目的をはっきりさせて。

2001/06/13

 増える浄水器訪問販売トラブル
 
 「おいしくて安全な水が飲みたいという消費者ニーズが高まって
いるからか、最近さまざまな浄水器が売り出されている。
 同時に、浄水器の訪問販売をめぐるトラブルも増えている」という
新聞記事がありました。(平成13年6月13日付け中日新聞朝刊)

 「水質検査にきた」、「モニターになりませんか」、「浄水器を
さしあげます」などといって業者が自宅を訪問。話をするうちに結局
特に必要もなかった浄水器を買ってしまった、というケースが多い」
とのことです。

 要求される水質基準・・・安全な水とおいしい水
 
 飲料水に対するいろいろな報道やうわさなどに、消費者のかたが
漠然とした不安感をもっている、ということがこういうトラブルに
つながっているのかもしれません。

 「安全な水」と「おいしい水」をえてして混同しやすいことも
こうした不安のひとつの原因かも知れません。 


 通常よくあるマンションで、小規模受水槽(有効推量10トン以下)
の水槽の水質検査をする場合の水質基準は以下のとおりです。

    採水時の残留塩素    0.1mg/リットル以上
    一般細菌          1ml の集落数100以下
    大腸菌群          検出されないこと
    PH(ペーハー)       5.8以上8.6以下
    亜鉛             1.0mg/リットル以下
    鉄               0.3mg/リットル以下


 これらの水質は、水道設備の末端である蛇口から採水した
水を使って検査をいたします。
 (タンクの中の水ではありません)

 通常、ほとんどのケースでは、この水質基準をクリアして
いますが、これはあくまでも安全の基準であって、おいしいか
どうかの基準ではありません。

 たとえば、安全のために(大腸菌などを殺すために)必要な
残留塩素も、浄水器でそれを除去した水でお茶を沸かすと
あきらかに残留塩素が残ったままの水で沸かしたお茶より
おいしく感じられる、というのは多くの人が感ずることです。

 おすしやさんなどの飲食店では、お茶を出すために浄水器を
とおした水を使っているケースはとてもよくあることです。

 
 浄水器は使う理由をはっきりさせる

 家庭用の浄水器は通常、「水を安全なものにするため」に
使うものでなく、「少しでもおいしい水にするため」に使うという
目的で作られているものが多いと思います。


 もちろん、中には、トリハロメタンという塩素化合物除去を
目的としているものや、健康水に水を変身させることを
売りにしている製品もたくさんあります。

 その効能については、科学的に立証されているものも
ありますし、そうでないものもたくさんあるように思います。

 したがって、浄水器を買うときは、よく使用目的をはっきり
させてから買わないとこうした浄水器をめぐるトラブルは
なくなりません。

 「安全な水」ということに対しては、保健所等の指導も
かなりしっかりしてきており、大家さんにも、社会的責任が
あることから、管理のしっかりしているマンションならそれほど
大きな問題が発生するケースは少ないと思われます。
 (もちろんそうでないケースもありますが。。。)

 なお、現在改正が予定されている水道法の一部改正が
施行されると、飲料水の安全に関する情報開示もかなり
進むと思われます。

 飲料水の安全に対する漠然とした不安を抱かなくてもよい
社会になるよう、当社もがんばってゆきたいと思います。

 
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お気軽にご相談ください。

 



















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