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       ドクターホーワ放送室 特別番組

    「わが社にとっての環境問題」 
 

 その4 最大の難関は建設廃棄物!

2001/06/04

 わが社にとっての建設廃棄物問題

 わが社にとって、現在そしてこれから最も大きな環境問題は、
建設廃棄物の問題です。
 数年前から、廃棄物処理のコストがふえ始め、ことの重大さに
気が付き、経営の大きな課題として取り上げるようになりました。

 個人の生活もそうであることが多いとは思いますが、企業活動では
理想が先行するケースよりも、まずコストで目覚め、意識が芽生えて
理想を求めるようになり、その結果コストもおさえる、というケースが
多いと思います。


 わが社にとっての環境問題もそんなふうにして取り組みがはじまり
ました。

 地球の砂漠化、温暖化、オゾン層の破壊、といっても、それこそ
遠い雲の上の世界の話のような感じで実感がわかないのですが
身近に日々発生する建設廃材の処理の煩雑さとコスト高は、環境
問題の重要性を実感させるのに十分なインパクトがありました。

 
 すべてが再利用できない建設廃棄物

 建設廃棄物は、建物を解体したり、リニューアルしたりするときに
一度に大量に発生するという特徴があります。

 わが社は主に水道や空調の,機器や配管を取り扱っているので
大量にコンクリートやアスファルトの塊や木屑を発生させるわけでは
ありませんが、それでも現在増えつつある空調や給排水設備の
リニューアル工事は、まず既存の設備の解体・撤去から始まるので
相当のごみが発生いたします。

 わが社は、それを産業廃棄物の収集業者に委託して、最終処分場
までの運搬、処分の確認までをトレースする、という作業を行って
います。

 わが社が排出したごみは、再生が可能なコンクリート塊や木屑を
除いては最終処分場に運ばれ、埋め立てされているのが実情です。

 つまり、すべてのごみが再利用(リサイクル)されている
のではなく、場所を移動(リプレイス)されているだけ、という
ことです。


 ここにもまた、自分の家の玄関先をきれいにするために、ごみを
家の前の道路に掃き出す、のとまったく同じことがおきてしまって
いるのです。

 

 理想と現実のギャップをひとつひとつ埋めてゆくしかない! 

 環境問題解決のの理想は、循環型社会の実現であり、すべての
ごみを再利用してゆくことだと思いますが、技術的・コスト的な現実の
制約から、まだまだ大きなギャップを抱えています。

 わが社が今できることは、ひとつひとつの現場で、いかにして
ごみの発生を少なくできるか、そのために、工事の企画、設計
施工方法、材料の選定などをどうやって工夫してゆくか、という
ことだと考えています。


 廃棄物のリサイクル技術の開発などに直接たずさわっている
わけではないので、根本的な解決に対して直接貢献できるわけ
ではありませんが、理想と現実のギャップをひとつひとつ
埋めてゆく努力を続けるしかない、と思っております。

 その努力が結果として、お施主様への低価格化と地球環境への
負荷の軽減につながる、と考えています。

                               (次回に続く)


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